夜景業界ではレアアイテムとなるレンズスカート(LENSKIRT) 。アメリカ製で、日本での取り扱いは2014年開始。価格は9,000円前後と高額のため、利用している人を、ほとんど見かけません。
メリットは、軽量&自立型、そして外光を完全にシャットアウトできること。
デメリットは、吸盤をガラス面に吸着させる作業が面倒なことです。焦点距離18mmのレンズでもケラれませんが、ケラれないようにレンズの向きとレンズスカートを調整するのが大変なのです。
デメリットもありますが、下方向からの外光を完全に防げるのは、レンズスカートだけではないでしょうか。例えば、埼玉県行田市の古代蓮の里 展望台
クリスマスシーズンのみ夜間営業している展望台ですが、ガラス沿いに飾られたイルミネーションにより、下からも外光が迫ってきます。このようなシーンでは、暗幕や忍者レフでは対応が厳しいです。
また、写真はニューヨーク ロックフェラーセンター展望台(67F)ですが、これまたやっかい。
ニューヨークの展望台は、例外なく三脚持ち込み禁止。ガラス面にレンズを押しつけて撮影したいが、下方向にも傾けたい。すると暗幕系が必要となるが、オープンエアでビル風を考えると暗幕、忍者レフは不適切。( 忍者レフは、金属バネが広範囲にわたって埋め込まれているため、セキュリティチェックの厳しいところでは、持ち込み不可となる可能性あります。 )
そこで、次のようなトリッキーな撮影方法が考えられます。
これでカメラを強化ガラス面に押しつける形で、カメラを固定させます。自作のレンズ台座が必要となりますが、滑り止めがあることで、手持ちでもカメラのブレを軽減できそうですよね。
次章 手持ちでの窓越し夜景撮影
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