強い光源があると、写真のようにゴースト(レンズ面や鏡胴で光が不要に反射して生まれる現象)が発生します。
ニコンのナノクリアレンズや、キャノンのLレンズ(反射を防ぐ特殊コーティング SWC、フレア・ゴーストを大幅に抑制するASC)を利用することで、かなり軽減できますが、高額なレンズであり、かつゴーストを抑えられないケースもあります。
写真は、ツアィスのT* (ティー・スター)コーティングと呼ばれるフレアが抑えられる高性能レンズ( Distagon T* 2.8/25 )で撮影していますが、それでもゴーストが発生しています。
この様な場合は、外灯が木の背後に隠れるようにカメラを移動させれば良いだけ。
ね、簡単でしょう。
また、このテクニックはゴーストが発生していなくても、強い光源が夜景全体の印象を損なう場合にも活用できます。トリミングした写真で説明しましょう。
公園の手前にあるフェンスを利用して、外灯の光源を隠していることがお分かりでしょうか。
三脚の斜め横に外灯がある場合などは、ハレ切りで対応できることがあります。
「ハレ切り」とは、強い光源からの光が直接レンズに入らないようにする「ハレーション切り」の略称です。その方法は次の通りです。
ハレ切りに使うアイテムは、サービスエリア等にあるパンフレットで十分。何もなければ、「手」でも代用できます。
ポイントは、レンズ面に強い光が当たらないようにパンフレットや手を調整すること。もちろん、手やパンフレットが写り込まないようにする必要もあります。幸いに、三脚でタイマー撮影を行えば、両手は自由ですので、ハレ切りは簡単です。
カメラのストロボ装着面を利用してハレ切りできる専用アイテム「フレキシブルアームフレンチフラッグタイプ」もありますが、ぶっちゃけ不要でしょう。
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