>   >   >  三脚の持ち込みができない場所での夜景撮影 後編

  • 高さを調整できるようにしよう
  • 前編 三脚の持ち込みができない場所での夜景撮影 の続き

    自作の三脚固定台ですが、ひとつ問題があります。それは高さ調整ができないこと。


    そこで、プレートの下に雲台プレートの高さ調整に使うEVAシートを利用します。東急ハンズで1枚600円程度(厚さ1cm)で購入できます。素材は非金属素材ですので、アメリカなどのセキュリティが厳しい展望台でも持ち込み可能です。これを使えば、


    このように底上げできます。私は厚さ1cmを3枚、0.5cmを1枚のEVAシートを4枚購入して、0.5cm刻みで最大4cmまで調整できます。


  • 利用例
  • アメリカのエンパイア・ステート・ビル(メイン展望台 86階)では、フェンスの奥に外壁があるため、カメラの高さを上げてあげないと下方向が見切れてしまいます。そこでEVAシートを3枚重ねました。


    また、エンパイア・ステート・ビル(トップ展望台 102階)では、窓枠が5cmほどあります。そのため、持参したマットだけでは高さが不足。そこで、急遽ガイドブックをEVAシートとプレートに間に挟み高さを稼ぎました。ナイスアイデア!(自画自賛)


    展望室がかなり暗く、スマホで撮影しているため、かなりノイジーな写真で恐縮ですが、このような対策がないと撮影困難となってしまうケースも存在します。


  • 雲台が利用できないとき
  • 海外ではあらゆる事態を想定して夜景撮影の事前対策を行います。ここでは、セキュリティが厳しく、雲台の持ち込みが許可されない場合を想定しました。つまり三脚も雲台も持ち込めない状況下でも夜景撮影可能となる対策を行っています。

    それを可能とする撮影手法がコレです。


    単純に雲台を外しただけのように見えますが、そのままですと、プレートとカメラの間に隙間が発生して固定できません。そこで、カメラボディとプレートの間に滑り止めも兼ねたゴムマットを敷いています。


    また、EVAマットのみで傾斜を設ける必要があるため、厚さ5mmEVAマットをカットして3種類のマットを用意しています。


    これにより、緊急時にかなり自由度高くカメラを固定することができます。ただ、2016年時点では、雲台の持ち込みまで禁止されている展望台とは出会っていませんので、ご安心下さい。

      

  • 目次

  • 夜景撮影のコツ

    レタッチで仕上げる

    夜景撮影機材