日本三大夜景の稲佐山(長崎市)と、新日本三大夜景の皿倉山(北九州市)を抱える九州エリア。さらには、日本最大級の標高差1375mから眺める別府湾の夜景など全国的には知られていない絶景夜景が点在するエリア。このような九州夜景を世界2,000ヶ所以上の夜景を巡ってきた新日本三大夜景・夜景100選事務局代表の縄手真人がご紹介。
笛吹川フルーツ公園(山梨)、若草山(奈良)と並ぶ新日本三大夜景のひとつ皿倉山。3ヶ所のなかで、もっともスケール感のある夜景を楽しめるのが皿倉山です。帆柱ケーブルとスロープカーを乗り継いで山頂に向かいます。
スロープカーが実にユニーク。本記事の一番上にある写真右手にスロープカーが映っていますが、正面に夜景を眺めながらスライドして山頂に向かう面白い乗り物なのです!
山頂には室内展望台もありますが、屋外にでましょう。エレベータで屋外デッキに出られますが、屋外デッキだけで夜景を眺めるのは勿体ない。
建物から東側に向かうと、1枚目のようなライティングされた”鳥かご”のような展望台もあり、こちらからは展望デッキからは眺められない方向の夜景を楽しめます。トータルの視界は200度ほどあり、光量もパノラマ感も九州トップクラス。私、縄手が自信をもってオススメしたい至極の夜景スポットです。
[アクセス] 小倉駅から車で20分でケーブル乗り場。
夜景100選と恋人達の聖地に認定されている高さ234mの展望タワー。地上123メートルの地点に展望室があり福岡市を一望できます。特に福岡都市高速の流れるような光りが印象的。
こちらの展望台は、特に恋人達に嬉しい要素がたっぷり。光のガラスベンチや、ハート型の南京錠にふたりの名前を刻んで展望室に掛ける愛鍵(夜景業界では「誓いの鍵」と呼ぶ)など・・・
大人なふたりには、ちょっと気恥ずかしいですが、思い切ってやってみると割と良い想い出として記憶に残り続けますよ。
[アクセス] 博多駅から車で20分。
福岡市内で穴場夜景スポットとしてオススメしたいのが大山祗神社跡公園。西区にある愛宕神社からの夜景は地元では有名ですが、愛宕神社から徒歩圏にあるこちらは知られていません。それもそのはず、2016年頃に造られたまだ日が浅い展望台だからです。
愛宕神社からは天神方面の夜景が楽しめますが、こちらは死角になり天神方面は見えません。え? それでオススメなの??
はい! その理由は視界が360度あること。そして展望台に外灯がないこと(笑)。
パノラミックな夜景を楽しみつつ、余計な明かりがないので、とくにデートシーンで威力発揮! もちろんピュアに夜景を楽しむ場合でも、真っ暗の方が夜景が際立ちますしね。
[アクセス] 博多駅から車で30分。
車窓からフロントガラス越しに眺める夜景としては日本最高峰に君臨するスポット。麓から山道を30分ほど運転する必要があり、舗装はされているものの離合が厳しいポイントもあって、初心者ドライバーにはお勧めできないスポット。
ただ、それだけの価値ある夜景が待っています。
視界は160度ほどあり福岡市内まで見渡せます。写真では、街までの距離が遠いこともありインパクトが弱く感じますが、実際に訪れて眺めると必ず感動します。さすがは夜景100選。
ちなみに、フロントガラス越しに夜景を楽しめる駐車スペースは5台ほど。週末は夕暮れ前から埋まりますが、順番待ちすれば15分ほどで開きますのでご安心を。
> 米の山展望台
[アクセス] 博多駅から車で約70分。
福岡県で最後に紹介するのが四王寺山 岩屋城跡。おそらく、ここの夜景を観た方は、かなりの夜景マニアでしょう。それはちゃんとした駐車場が近くになく、3分ほどですが闇の山道を歩く必要があり、その存在を知られていないからです。
ただ、それでもこちらで紹介したのは、福岡県では皿倉山、米の山と並ぶハイクラスな夜景が楽しめるからです。私はこの3ヶ所を福岡三大夜景と宣言します。
詳細な行き方はリンク先のページを見て頂くとして、視界は180度あり、夜景との距離感も程よく、眺望スポットは開放感抜群。
昼間の写真をみれば、ちゃんと整備された展望広場なことがわかりますよね。昼間の下見無しでは、停車ポイントも分からないと思いますので、昼間の下見は必須ですよ。
[アクセス] 太宰府駅から車で10分+徒歩5分。
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