工場夜景の代表格といえば川崎工場地帯。本エリアで20ヶ所ほどの夜景を取材してきましたが、ドライブ、クルージング、愛車と工場との撮影など楽しみ方のレパートリーが豊富です。このような川崎工場夜景を完全レポートしていきます。
目次
- 工場夜景がブームになった理由を探る
- 写真でみる川崎工場夜景の全スポット
- 全スポットの地図
- 川崎工場夜景の定番3選
- 工場夜景と愛車を撮影するならココ
- 運河も絡めて愛車を撮影
- バスや電車で行けるのか?
- クルーズ・バスツアーで巡る
- セカオワ(SEKAI NO OWARI)と川崎工場夜景の関係
工場夜景がブームになった理由を探る
私が夜景巡りをはじめた1997年(平成9年)には、まだ工場夜景というコトバは無かったです。2006年にタモリ倶楽部で「工場夜景」が紹介されたのがブームとなるスタートだろう。2008年には工場夜景を運河から眺めるクルージングが運行され、一気に火が付きました。
非日常的な光景というのもありますが、最大の人気要素は長時間露光によるメタリック感満載なSF的な夜景写真を撮影できるところだろう。夜景撮影は正直撮影技術を求められない簡単な被写体である。
展望台から眺める夜景と比較して天候にも左右されにくく、深夜になっても明かりは減らない。そして、撮影ポイントと構図さえ分かってしまえば、誰でも同じような写真を撮影できる。にも関わらずエモい写真が撮れてしまうのである。このような写真が拡散されていき、私も撮影したいとなり、これまで夜景にそれほど興味の無かった層が動いた。そう私は考えています。
写真でみる川崎工場夜景の全スポット
全スポットの地図
川崎工場夜景の定番3選
千鳥町
川崎工場夜景の定番構図ともいえるのが千鳥町。貨物線路と工場プラントを同時に撮影できるのが魅力であり、夜景撮影を行っている人が最も多い場所でもあります。なお線路内は立ち入り禁止ですのでご注意下さい。
ENEOS 川崎製油所
アクアラインに直結する浮島JCTの近くにあるのが、ENEOS 川崎製油所(旧:東燃ゼネラル)になります。車やバイクと一緒に工場夜景を撮影できるのも定番となっている要素でしょう。
扇橋
浅野運河に架かる扇橋から昭和電工のプラントを撮影できます。写真は焦点距離100mm(フルサイズ換算)で撮影しています。JR鶴見線も併走していますので、電車の光跡と工場夜景のコラボ撮影も楽しめます。なお電車は上下線合わせて1時間に2~4本ほどになります。
工場夜景と愛車を撮影するならココ
工場夜景をバックにして愛車を撮影しやすいのも川崎工場夜景の特徴。なかでも浮島町 JX日鉱日石前がイチオシの撮影ポイントです。
撮影時には車のライトを点灯しておくとリアル感が生まれます。ただし三脚を据えて長時間露光する場合は、車のライトが強すぎます。リモートキーでロック開閉時にライトを点灯/消灯できる車種であれば、これを活用してライトの点灯時間をコントールしてみましょう。
運河も絡めて愛車を撮影
運河と車と工場夜景を絡めて撮影できるのが千鳥運河前になります。手前の車と運河の奥にある工場を同時に撮影すると、工場のインパクトが小さくなります。そこで望遠レンズの圧縮効果を利用して、工場夜景を大きくみせるのがコツ。
またドライブシートから眺めているような写真もインスタ映えするでしょう。このときの撮影コツはカーンナビの照明を消したほうがスッキリとした写真に仕上がることがおおいです。なおこの写真ではカーナビを収納した状態で撮影しています。
バスや電車で行けるのか?
車を使わなくてもバスや電車でアクセスできる工場夜景スポットが4ヶ所ありますので、行き方と共に紹介します。
川崎駅からバスでの行き方
川崎工場夜景で代表的なスポット「千鳥町」や「千鳥橋」は川崎駅から川崎市営バスで約20~30分ほどでアクセスできます。なおバス時刻表は変わることもありますので、川崎市交通局 市バスサイトなどで事前確認をお忘れなく。
工場夜景 | 最短時間、最寄りバス停 |
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千鳥町 | 川崎駅バス停から最短で約26分 バス停「日本触媒前」下車 徒歩7分 ※「市営埠頭」が最寄りですが、休日運休や平日と土曜日も便数が少ないため割愛。 |
千鳥橋 | 川崎駅バス停から最短で約20分 バス停「日本触媒前」下車 徒歩1分 |
バス停 | 路線 |
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日本触媒前 | 「川04 市営埠頭行」 「川73 市営埠頭行き」 「川07 東扇島西公園前行」 3つの路線合わせると約10分間隔 川崎駅へ戻る最終バスは22時50分頃 |
JR鶴見線での行き方
JR鶴見駅から鶴見線で扇町へ約15~17分でアクセスできますが、扇町駅方面は1時間に1本しかないためご注意ください。
クルーズ・バスツアー
川崎駅、横浜駅を起点として2階がオープンデッキになったバスやクルージングのツアーが組まれています。運行は金土日がメインであり、料金体系は4000円~8000円ぐらいになっています。
詳しくは「旅プラスワン」公式サイトをご覧下さい。
セカオワ(SEKAI NO OWARI)と川崎工場夜景の関係
「川崎工場夜景 セカオワ」で検索する人が多いので調べてみると、SEKAI NO OWARIの名曲「スターライトパレード」の歌詞が誕生したのが川崎工場夜景です。これは2015年1月17日に放送された日テレ「嵐にしやがれ」でゲストのSEKAI NO OWARIのトークであり、セカオワの聖地のひとつとされているようです。出展:日本テレビ「嵐にしやがれ」