ハドソン川を挟んでニューヨーク州に隣接するニュージャージ州にハミルトン　パークはあります。マンハッタンからバスで10分程の距離ですが、マンハッタンとまるで違う閑静な住宅街です。

この公園は50mほどの高台。マンハッタンの夜景を楽しめるポイントとして、旅行雑誌「るるぶ」などにも掲載され有名なスポットです。ただ州を跨っているためメトロでのアプローチはできず、バスかタクシーかツアーのみのアクセスとなります。

そのためか、取材時は現地の観光客か、数名の観光ツアーしかおりません。有名にして穴場感ある夜景スポットの代表例でしょう。

ハドソン川沿いに建ち並ぶマンハッタンの高層ビル群を、北から南まで眺めれます。そのパノラマ感は圧倒的。魚眼レンズでも全景を映し出せないぐらいです。マンハッタンのビル群を眺めるのであれば、ブルックリン　パーク　ブリッジよりもお薦めです

雰囲気もこれまた抜群。園内は広く、見物客が多くなっても混雑感を感じることはないでしょう。トワイライトタイムの夜景撮影でも場所取りも必要ないでしょう。そして、ベンチもあり、座ったまま夜景鑑賞できるのも嬉しいところですね。

治安については、ハミルトンパークは閑静な住宅街に隣接しています。夜も夜景を楽しむ人が常に数人おり、開放感ある公園ですので、治安についてもかなり良いと感じました。

このようにニューヨークに訪れたら、ビル展望台からの夜景鑑賞も素敵ですが、このような雰囲気の素晴らし場所にも訪れることをお薦めしたいです。

私がお薦めする「ハミルトン　パーク」ですが、最大の悩みどころはアクセスでしょう。タクシーだと往復で$100以上。のんびりと夜景撮影するのは難しいでしょう。ツアーでも同じです。

とても雰囲気が良い場所ですので、トワイライトタイムから30分ぐらいのんびりとしたいところ。そうすると、残る手段はバスのみです。

結論から申し上げると、タイムズスクエアからトータル30分でアクセスできます。バスは21時頃までは10分間隔で運行しており、バスも安全で快適。治安上の不安は全くありません。メトロの方が治安が悪いと考えてもいいぐらいです。

まず、タイムズスクエアから徒歩10分ほどの距離にあるポートオーソリティ・バス・ターミナルと呼ばれる巨大なバスターミナルに向かいましょう。（ページ最下部の地図に、場所をマーキングしてあります）最寄りのメトロ駅もあり、最寄り駅からだと徒歩1分です。

そしてチケット購入ブースを探しましょう。広いターミナルですので、入口のインフォメーションで聞いた方が早いです。ハミルトン　パークに夜間向かうバスは165、166、168路線の3路線です。バス会社はNJ TRANSITです。券売機でもチケットを購入できますが、窓口で下の英語をメモした紙を渡せばOKです。

これで、2名分の往復チケットが購入できます。たしか合計で$14ぐらいでしたので、一人往復で1000円ぐらいでしょうか。

で、次に悩むのが、どこからバスに乗るか？です。ここポートオーソリティ・バス・ターミナルは、巨大なバスターミナルです。ターミナルにはいくつもの数字が表記されており、ついうっかり「165か166か168」の路線番号を探してしまいますが、大きな勘違いです。

ターミナルにある数字は無視してください。バスターミナル入り口にあるインフォメーションで、購入したチケットを見せてください。すると、3桁の番号（バス停に向かう入口番号）を教えてくれます。その番号のところに進み、さらに奥に入っていくと、ようやく路線番号が確認できる仕組みなのです。バス停に向かう入口番号は電光掲示板に表示されているかもです。

ちなみに数字の呼び方が日本と異なります。例えば「211」は「Two eleven」と発音します。頭の片隅に記憶しておくと助かりますよ。

バスは観光バスのような大型バスでした。バスの扉前におじさんが立っていますので、念のためにハミルトンパークに向かうことを確認し、最後に運転手にチケットを渡して着席。

トンネルを潜り３つめの停留所で降りますが、全ての停留所に停車するわけではありません。降りたいところでボタンを押す形式です。（日本と一緒ですね）。そのためGPSで地図を確認しながらでないと、降りるタイミングが分かりにくいです。

とはいうものの、バスは公園の真横を通りますので、進行方向向かって右側をみているなんとなく分かります。万が一降り損ねても、次のバス停で降りて歩いて戻れば良いだけです。

ちなみに、帰りのバス停も、ほぼ同じ場所です。民家のある交差点付近です。ただ、行きと帰りはバスの種類が全くことなることがあります。また、バスが来たら手を挙げないと通過されてしまいます。

どうやってバスを判別するかというと、行き先に「New York」と表示されていたら、すかさず手を挙げることです。多分、ここを南方向へ通過するバスの大半が「New York」と表示されていると思います。そして、バスに乗って直ぐに運転手に、バスターミナルで購入したチケットを渡します。

こうやって記事にするとハードルが高そうに思いますが、この記事通りに行動すれば、楽勝です。とてもあっけないほど簡単に、そして快適に夜景スポットにアクセスできます。旅の記念にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。