プラハで最も高い建造物であるタワーパーク・プラハは高さ216m。展望台自体は地上93mの地点にありますが、ジシュコフの丘に建っているため、展望台からの眺めは150mほどの高さに匹敵します。
展望塔の外壁にはチェコの有名な芸術家ダヴィッド・チェルニーによる10体の巨大な赤ちゃんが張り付いていて面白い!
タワーがあるエリアは、高級住宅街「ヴィノフラディ」と若者に人気エリア「ジシュコフ」の境目あたりで、観光客があまり訪れないエリアです。
ガイドブックでは紹介されていないエリアであり、街の中心部には、多くの観光客が訪れるペトシーン・タワーがあるため、ガイドブックでも、このタワーはあまり紹介されていません。私が取材したときには、5組ぐらいの観光客しかおらず、もちろん日本人に遭遇することはありませんでした。
なお展望台には、テイクアウト専用のリーズナブルなカフェと、別の階に高級レストランが併設。
展望台は3部屋に分かれています。プラハ城方面も眺められますが、距離が離れているため迫力に欠けます。ただ、ペトシーン・タワーと違って360度の全方向に夜景が広がるのは素晴らしい。
特に私はプラハ中心部と反対側の住宅地の夜景の方が印象的でした。1枚目と2枚目が住宅方面を撮影し写真になりますが、パリ同様に外壁を照らした間接照明文化であることがよく分かります。
この展望台で驚いたのはバブルチェア。天井から鎖でぶら下がっている球体の椅子で、適度な揺れがなんとも心地よい。バブルチェアは6球ほどあり、比較的いつでも空いている感じです。
このベンチに座って住宅街方向の夜景を眺める。狭くてベンチもないペトシーン・タワーと比べると快適性は雲泥の差。ただし、夜景の美しさはペトシーン・タワーに軍配が上がります。
タワーパーク・プラハ(テレビ塔)には、なんと地上66m地点にホテルがあります。客室はたった1室で、プラハで唯一の6ツ星ホテルなのです。2012年にホテルとして改装され、客室からはプラハを一望できます。
1泊500ユーロと高額ですが、展望塔に泊まれるスペシャル感と、サービスクオリティを考えると納得のプライスかも。
セキュリティチェックはなく。三脚の持ち込みは可能です。ただし、展望室にはガラス面保護のためでしょうか、フィルムが貼られているため、夜景撮影時には、フィルム状態が良いところを探して撮影することをお薦めします。
取材時は5月ということもあり、日没が20時過ぎ。そのためタワーパーク・プラハ(テレビ塔)の到着は21時頃になりました。
最寄り駅まではトラム(路面電車)もしくはA線のメトロがありますが、夜間はトラムの方が安心して乗れます。最寄り駅からはどちらも徒歩5~7分ほどで、ちょっとした丘を登っていく必要がありますが、治安面で不安を感じるような場所ではありませんでした。とはいうものの観光エリアからは外れた場所ですので、女性同士での訪問はお薦めしません。