ペトシーン・タワーは1891年にプラハ産業博を記念して、パリのエッフェル塔をモデルにした展望塔。
展望塔は高さ60mと低塔であるが、標高327mの「ペトシーンの丘」に建っているため、展望台は標高約380mと東京スカイツリーの展望台に匹敵する高さ。夜景が美しくないハズがない。
展望台からは360度の景色が楽しめる。夜になれば、約180度の視界で煌びやかなパノラマ夜景が広がり圧倒される。
まず目に飛び込むのが、北東にあるプラハ城。ライトアップで城壁が照らされ重厚感ある城が浮かび上がる。一番大きくプラハ城を撮している写真は焦点距離50mm(35mm換算)で撮影してトリミングしていない状態です。焦点距離85mmで、画角いっぱいにプラハ城を収められる感じでしょうか。
続いて、街を蛇行するモルダウ川に注目したい。モルダウ川に架かるカレル橋。その北に架かるメーネス橋、南に架かるレギイー橋なども外灯で照らされ、プラハの街に光りの筋を生み出している。
ペトシーン・タワーのチケット売り場で通常チケットを購入すると、299段の階段で登るチケットになります。購入時にエレベータを利用する旨を伝えると追加料金がかかりますが、労することなく展望台へ向かえます。私は場所取りのため、少しでも早く到着したかったためエレベータを利用しました。(結果的に、場所取りにギリギリ成功!)
また展望台は1階と2階に分かれています。エレベータで直接2階に上がったあと、1階で下車できます。ただし、1階展望台から地上へは階段(1-2分ほど)となります。
2階展望台は20人ほどで満室になる狭さ。通路も狭いこともあり、三脚は使用禁止です。
展望台は全面ガラス張りですが、3ヶ所だけ窓が開いていて撮影しやすくなっています。この窓を狙って撮影するのですが、夕暮れ時は多くの観光客で、この窓の確保が難しい。私は1つの窓を外国人と2人で分け合って利用しました。
2階展望台では、三脚は利用できないため、自由雲台にプレートを取り付けた自作キットを取り出すことに。プレートを窓枠の下のレール押しつけ1軸を固定。ただ、歴史ある古い展望台のため、人の移動で展望台が揺れます。ISOをできるだけ高めて、なんとか撮影。
1階展望台はオープンデッキで、スペースも広く、三脚も利用できます。ただ、2階の展望台と比べるとスケール感が乏しく、時間にゆとりがなければ、ここはスルーしてもいいでしょう。
取材時は5月ということもあり、日没が20時過ぎ。そのためペトシーン・タワーの撮影は21時頃になりました。途中のケーブルカーでペトシーンの丘に向かいますが、代表的な観光地ということもあり多くの観光客で賑わっていました。
最低限の注意を図っておけば、夜間の治安は問題ないと思いますが、女性同士で訪れる場合はトワイライトに到着するようにしましょう。なお、深夜の地下鉄は治安が優れているともいえませんので、帰宅はタクシーかトラムを利用されることをお薦めします。