2013年2月1日に完成した「ザ・シャード」は、これまでヨーロッパで最も高層ビルであったモンパルナス・タワー(パリ)を越える高さ310mの超高層ビル。
展望台は69Fの室内と、72Fの屋外デッキに分かれており、展望台自体の高さは244mとなり、こちらもヨーロッパ最高峰です。ちなみに、モンパルナス・タワーの展望台は高さ210mになります。なお、ザ・シャードの展望台の正式名称は THE VIEW from The Shard です。
展望台は足下からすべて全面ガラス張りで見晴らし抜群。一番の目玉は西側。こちらはテムズ川に架かるタワーブリッジに、その先には新金融街のカナリー・ワーフのビル群が望めます。
北側には世界有数の商業街であるシティ・オブ・ロンドンのビル群が見下ろせます。東側にはテムズ川沿いに、歩行者専用のミレニアムブリッジや、ライトアップの美しいサザーク・ブリッジ、そしてロンドン・アイやビッグ・ベンなどを望めます。
ロンドンブリッジ駅と隣接した場所にザ・シャードがあります。2013年5月時点では駅からザ・シャードへの案内看板は見つかりませんでしたので、駅を出たところの花屋さんに場所を確認しました。ちなみに、駅から濡れることなく、ザ・シャードの入口に到着します。また入口は1階にあります。
入口付近には、係の人が立っておりチケットの確認をされます。私はネットで事前予約したときに送られてきたメールを印刷した紙をみせました。現地で購入する場合は、その旨話せば良いでしょう。
パリからはユーロスター(TGV)で約2時間半でアクセスできます。流石に日帰りでは無理ですが、1泊2日でパリからロンドンに行って夜景を楽しめます。TGVは事前予約で片道約1万円~1.5万円(1ヶ月前ぐらいの予約での料金した取り消し変更不可の格安チケット。購入はRAILEUROPEで行いました。)
RAILEUROPEで「PRINT@HOME」を選択すると、PDFが送られてきて、これを印刷した紙を持参します。この持参した紙にQRコードが印刷されていますので、これを改札口で読み取りをすると改札ゲートに入場できます。
なお、フランスとイギリスは同じユーロ圏内ではありませんので、パスポートが必要となります。そのため、セキュリティチェックや、入国審査などで出発1時間前には改札前に到着することをお薦めします。
ザ・シャードのチケットは当日券が約30ポンド(2013年5月時点では4,200円)、前売り券は約25ポンド(3,500円)と世界一高額な展望チケットです。前売り券は30分単位で時間指定のチケットとなります。各時間共に人数制限があるため、旅行予定が立ったら事前予約をお薦めします。
当日券で希望時間が売り切れていた場合でも、100ポンドを支払うと入場できる仕組みです。ちなみに私が取材したゴールデンウィークの現地での月曜日、火曜日はトワイライトタイムの時間帯はいずれも売り切れてはいませんでした。一方週末は売り切れているような感じでした。(2016年3月に公式サイトでの確認時には、本チケットの記載はありませんでした。)
ロンドンは天候が良くないことが多いため、綺麗な夜景を見たい方は、宿泊日数分だけ事前予約しても良いかもしれません。私は2日分の事前予約しました。結果、両日とも天候に恵まれましたが、これはロンドンでは珍しいことかもしれないです。
事前チケット購入時の利用規約にも記載されていますが、展望台での三脚利用は禁止されています。
エントランスゲートでは、空港並のセキュリティになっています。中型三脚(折りたたみ時に長さ35cmほど)の持ち込みはできましたが、係の方に「You can not use the tripod(三脚の利用はできません)」と注意を受けます。
また、展望台では係の方が総勢10名ほどで巡回しており、三脚の利用は確実にできない模様でした。
しかしながら、足下からガラス張りであるため、床にカメラを置いて夜景撮影することは可能です。ただ、69階の展望室は、二重ガラスであるため、撮影するのであれば、72階の屋外展望台をお薦めします。
私は一眼レフ対応のカメラ固定クッションと、お手製のカメラ固定台を持参しました。
利用規約には、大型バック、自転車、ベビーカーなどの展望室の持ち込みは許可されていません。
ベビーカーだけはエントランスで預かってもらえますが、その他の大型持ち物は預かってもらえません。ロンドンには、コインロッカーはありませんので、最悪入場できなくなりますのでご注意下さい。
ちなみに、大型の基準は利用規約での記載は見つけられませんでしたが、Onlineジャーニーでは「55×38×20センチを越える荷物の持ち込みは禁止」と記載されていました。
チケット売り場にて、展望フロアのトイレは利用できないので、チケット売り場フロアのトイレを利用してから登って下さいと言われました。オープン当初は、ネット記事では69F室内展望フロアにトイレがあるという記事が掲載されていますが、一時的に利用不可であるのか不明ですので、念のため展望台に登る前に確認することをお薦めします。