1969年完成の100階建て、高さ343mの超高層ビル。展望台は94階で地上300mの地点にあります。シカゴではウィリス・タワー(旧シアーズ・タワー)と双璧をなす展望台です。建設当初はシカゴで一番高いビルでしたが、2016年現在ではシカゴで4番目に高い建築物となります。
ジョン・ハンコック・センターの展望台は「360CHICAGO」という名称がついています。2014年春には窓が傾くアトラクション「TILT」も新設され、人気の観光スポットになっています。
ウィリスタワーより100mも低い場所に展望台がありますが、眺める夜景はジョン・ハンコック・センターの方が美しく感じます。これは、ミシガン湖に面していることで明暗が際だつからではないでしょうか。
まず、高層ビル群が建ち並ぶ南側をみてみましょう。左手にミシガン湖、そして正面にシカゴ側沿いにそびえ立つ超高層に圧巻されます。高層ビル群の中心には、ブルーにライトアップされたアンテナが伸びるトランプ・インターナショナル・ホテル&タワーが目立ちます。高さは415mとシカゴで2番目に高い建造物となります。
次に、西側を眺めてみましょう。手前には高層ビル群、その奥に住宅街が光の絨毯のように広がっていきます。立体感を感じる夜景であり、特に眼下には、ビル屋上部に4つのグリーンにライトアップされたオブジェクトがあるフォーシーズン・ホテル・シカゴ(Four Seasons Hotel Chicago)が印象的ですね。
そして北側を眺めてみます。左手前には、先ほどのFour Seasons Hotel Chicago。そしてミシガン沿いに縦走する41号線が走り、ミシガン湖に突き出した形のノース・アベニュー・ビーチ(North Avene Beach)が確認できます。
ウィリスタワーには座る場所がありませんが、ジョン・ハンコック・センターにはいくつものベンチがあります。室内照明も比較的落としてあり、雰囲気は良いです。
テイクアウト方式のカフェも併設され、写真のような窓側の小さなテーブルで夜景を眺めながら、ドリンクを楽しむこともできます。
また、展望台の窓が一部網戸のようになっている場所があります。夜風を感じながら夜景を楽しむことができるのも、ウィリスタワーにない魅力のひとつ。さらには、2014年春には窓が傾くアトラクション「TILT」も楽しんでみたいところ。
チケットを購入後に、セキュリティチェックを受ける流れです。チケット売り場は地下にあり、ウィリスタワーより高さが低いこともあり、行列となることは少ないと思われます。私は2015年9月19日(土)・晴天の21時頃に到着したこともあり、行列はありませんでした。
セキュリティチェックは、カバンの中をチェックする程度のものです。ただし三脚の持ち込みはできませんのでご注意下さい。エレベータ行列もなく、スムーズに入場できました。なお、旅行代理店やネットで事前購入できるシカゴ シティパス(CHICAGO CityPASS)であれば、チケット売り場に行列があっても回避できます。
ウィリスタワー同様に三脚の持ち込みはできませんので、自作の雲台テンプレートにて撮影に臨みました。
ジョン・ハンコック・センターのロケーションは、シカゴでも治安の優れたマグニフィセントマイル地区にあります。ビルの近くの大通り(ミシガンアベニュー)は、深夜に歩いていても問題ないレベル。
最寄り駅は地下鉄レッドラインのChicago駅になりますが、徒歩で15分ほどかかります。Chicago駅周辺も治安的には比較的安全なエリアですが、できればタクシーかバスでアプローチしたいところ。実は、シカゴは鉄道よりもバスの方が安全な乗り物なのです。私はタクシーではウィリスタワーから移動しましたが15$ほどでした。