1993年に夜景探索に目覚めてから、全国47都道府県を制覇するまでに10年かかりました。この間にいったいいくらのお金がかかったのでしょうか。夢見る夜景サイトで、現実的な話になってしまいますが、これから夜景巡りを考えているひとや、本格的に夜景サイトを運営していこうと考えている方には、興味のあるテーマでしょう。
「夢を夢で終わらせるか、それとも実現させるか。」 これを読んでから考えても遅くないですよね。
人生の中でもっとも自由な時間が作り出せる大学時代。この頃から本格的な夜景活動をしていたならば、4年間もあれば余裕をもって47都道府県の夜景を制覇できていたでしょう。
しかし、大学時代には夜景以外にもサークルや友達との旅行や飲み会などが詰っており、意外にも社会人になってからのほうが夜景に費やす時間が多くなっていました。
それでは、ざっくり経費を算出してみましょう。
活動本拠地 : 京都府精華町準備費用 17万円
夜景スポットを訪れた数 : 約100ヶ所
取材出動回数 : 約50回
取材エリア : 関西が80%、残り20%が愛知、広島、岐阜
レギュラーガソリン : 89円/L
愛車 : NISSAN シルビア
書籍 : 1万円写真代 7万円
カメラ機材 : 1万円(ボディ、レンズは借り物)
パソコン : 夜景以外にも利用しているため費用に含めず
CD-R機器 : 15万円
その他機器 : 5万円
撮影枚数 : 100ヶ所×10枚=1000枚取材費用 20万円
フィルム代・同時プリント代 : 30本×(400円+1600円)=6万円
写真のデジタル化 : 1万円
ガソリン代 : 3000円×50回=15万円
高速代 : 5万円
大学時代は4人で活動していたため、実際の負担はひとりあたり10万円程度になります。
1ヶ所の夜景取材で平均1000円のコストですね。まぁそんなもんでしょうか。
社会人になり東京進出。大学時代に夜景活動を共にした友達と離ればなれになり、ここから夜景活動がひとりとなります。また、これまで夜景撮影は友達に任せていたため、初めてカメラを購入して、夜景撮影にチャレンジすることになります。
本拠地 : 神奈川県横浜市、神奈川県川崎市準備費用 49万円
夜景スポットを訪れた数 : 800ヶ所(海外含まず)
レギュラーガソリン : 100円/L
愛車 : トヨタEXIV、HONADAストリーム
地図帳 : 約3000円×15冊=4万円ネット費用 20万円
APS一眼レフ機材一式 : 6万円
35mm一眼レフ機材一式 : 10万円
三脚6本 : 7万円
フラッシュなど周辺機材 : 5万円
パソコン : 夜景以外にも利用しているため費用に含めず
スキャナ3台 : 12万円
ソフト、周辺機器 : 5万円
ドメイン管理 : 5万円写真代 46万円
ネットサービス費用 : 15万円
プロバイダ費用 : 夜景以外にも利用しているため含めず
APS撮影枚数 : 40枚撮り×130本=5200枚飛行機を利用した取材費用 60万円
フィルム代・同時プリント代 : 130本×(400円+1600円)=26万円
35mm撮影枚数 : 36枚撮り×130本=4680枚
ポジフィルム代・現像代 : 130本×(800円+800円)=20万円
取材回数 : 北海道2回、九州・沖縄6回、四国2回の計10回飛行機を利用しない取材費用 109万円
1回の取材費用(平均2泊3日) : 2万(飛行機)+2万(レンタカー)+1万(ガソリン、高速)+1万(宿泊雑費)=6万円
取材費用 : 10回×7万円=70万円
東北取材7日間 : 5万円
山陰取材2日間×2回 : 7万円
北陸取材2日間×3回 : 10万円
四国取材3日間 : 4万円
山陽取材2日間×2回 : 3万円
関西・東海取材×15回 : 45万円
甲信越取材×7回 : 15万円
関東取材多数 : 20万円
社会人になり夜景取材の全国展開を開始したため、一気に費用がふくれあがり、1ヶ所の夜景取材で平均3600円のコストとなっています。
大学時代よりもインターネットでの情報が普及していて、比較的簡単に夜景スポットを探せるようになりましたが、費用面では取材費用がかさみ約3.6倍のコスト高となっているようです。さらに、社会人5年目ぐらいからは、ポジフィルムでの再撮影を行っているのも、コスト高の要因になっています。
夜景はお金のかからない趣味ですが、全国の夜景をサイトで紹介しようとすると、交通費がかさみ結構な費用になるようですね。でも、これ以外に人件費を考えると、さらに恐ろしいことになります。私が夜景活動に費やしている時間をざっくり試算してみると・・・>
社会人8年間のサイト運営人件費はともかくとしては、サイト運営を考えずに全国の夜景巡りを考えるだけであれば、私であれば約200万円かかりましたが、想い出に十分見合う金額ですね。むしろ安いぐらいではないでしょうか。だって国産車1台を購入する程度の金額で、12年間も夜景を楽しめるんですよ。
ちなみに、ちょっとしたコツをつかめば、もっと低コストで短期間で制覇できるでしょう。おそらく大学生ならば50万円あれば、1年間で47都道府県の夜景を制覇できるかな。そこで最後に、効率よく全国の夜景を巡るためのコツを簡単にまとめますので、「夢の47都道府県夜景巡り」をはじめる方は、参考にしてみてください。チャレンジを考えている方は、いろいろと相談に乗りますので、メールでも下さいね。
1日の夜景ドライブで、できるだけ多くの夜景スポットをはしごすることが、効率的なことは明らかですよね。私の経験では1日で夜景を巡れる限度は7~10ヶ所程度でしょう。深夜まで使えば、もっと回れますが、だんだんと感動が薄れていき、翌日の行動にも差し支えますんで、私は12時までを夜景鑑賞タイムとしています。
また、夜景スポットへ続く道は複雑なことが多く、日中に一度山に登っておきます。日中に上ることにより、道に迷うことによるタイムロスを防ぐだけでなく、車をおりてからビューポイントを探すためのロスも防げます。ネットで夜景スポットまでの道のりはわかりますが、ビューポイントを見つけのは意外と大変です。
このようなことを踏まえて、できるだけ出発前にドライブコースを頭に描けるようにしておきましょう。私であれば広域地図を印刷しておき、マーカーなどで夜景スポットをマーキングして、どのようにまわれば効率的であるか考えておきます。
その日一番はじめに訪れる夜景スポットを、どこに設定するかによって、効率がかわってきます。一般的には、山道がもっとも長い夜景スポットをスタートポイントにします。そして、夕暮れになるのをひたすら待ちます。これにより山道を登る時間が節約できますよね。
もちろん夜景スポットの分布状況や展望台の営業時間などによって、一概にはいえません。たとえば、夜景が見える方向も判断材料になるでしょう。つまり太陽は西に沈むので、早く暗くなる東を眺める夜景を先に巡るということです。
大学生であれば、大学に通いながらでも1年間で47都道府県の夜景を巡ることは可能でしょう。そのために、年間スケジュールを立てることが大切になってきます。高度の高い山や、北陸・東北・北海動エリアは凍結積雪のため厳しいので春夏に巡る。梅雨時期の6月は沖縄などを巡るなど、天候にも気をつかってみましょう。
私の場合、夜景旅行でホテルに泊まることはきわめてまれです。冬場であれば、健康ランド、夏であれば道の駅やSAで寝ます。これはお金の節約だけではありません。ホテルを予約すれば時間と場所が縛られます。雨天にルート変更したいときに、ホテルであればキャンセルをしたり、チェックインの時間を常に気にしなければいけません。
しかし、あらかじめ健康ランドや道の駅などの、だいたいの場所を覚えておけば、自由気ままに就寝できます。とくに道の駅やSAだと自然と朝早く目がさめます。(笑)つまり、朝をだらだらと寝過ごすことなく、一日を有効活用できるわけです。
余談ですが、夏場の車中泊はできるだけ日陰になるようなポイントを探しましょう。朝といえども、真夏の車内はサウナ状態ですよ。
ひとりで夜景を巡るのであれば、カーナビを取り付けることをお奨めします。もちろん書籍の地図を見ながら目的地に向かうこともできますが、なれない土地ではあらかじめ1日の巡るスポットをすべて登録しておき、移動中のロスを最小限にとどめることが、時間だけでなく、体力保存の意味でも効果があります。
ただ、カーナビの地図だけではわかりづらい夜景スポットもあるのも事実です。また昼食時など休憩時にレストランや喫茶店でルート確認するときには、やはり書籍の地図があったほうがベストです。そのようなこともあり、私はカーナビはもちろんのこと、書籍地図も十数冊用意しています。地図を見ているだけでも楽しいですしね。
夜景を効率的に巡るコツだけを紹介しましたが、せっかくの47都道府県ドライブ。日中の下見の合間などをみて、観光もすることを強くお奨めします。昼も夜も夜景のばかりだと、いつかはつらくなり挫折してしまうかもしれません。昼間はちょっと観光も楽しむぐらいの余裕をもつことも、「夢の47都道府県夜景巡り」を成功させるコツでしょう。