幸せにしてあげられなくて、ごめん。

　いろいろ言っても、どうあがいても交わらないふたりの人生だったね。きっと口下手な貴方は、私が思っていたより、私を好きでいてくれたのかもしれない。いつも、最後まで信じてあげられなくて、疲れちゃったね、ごめんね。今日はメール整理して、たった一枚の偶然あなたからもらった写真を見ていた。私の大好きなひと。でも、もう触れることも、キスすることもない。あと数日したら、2度と会えなくなるひと。もうすこしだけ、ここにいさせてね。

　2014年6月の最終週末に彼に連れて来てもらった。初めての旅行。あれから半年。一生懸命がんばったよね。好きな気持ち嘘じゃなかったよね。この場所には、もう2度と来ることない。あなたとだけの大切な場所。あの二日間のときめき、忘れない。ふたりしかしらないずっとふたりだけの思い出だよね。大好きだよ。素敵な時間ありがとう。あなたと過ごした時間を、宝物に生きていきます。

　あれは十何年前だったかな...。遠い遠い記憶...。
次は鍵つけにこようね。
不器用でシャイなあなたのその言葉、すごく嬉しかった。次...なかったんだけどね。
淡くて、幼くて、切ない綺麗な想い出です。

　もう少し早く出会えていれば良かったかな。でも、今だから2人は恋に落ちたのかもしれないよ。それぞれに色々あったから、お互いにたどり着いたのかもしれないよね。大雨の湘南平でびしょ濡れになりながらずっと抱きしめてくれた思い出に、何度も引きとめられてここまで来たよ。