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公共交通機関でアクセスできるウィーン唯一の山系展望台。リーズナブルなカフェで夜景を楽しめるも嬉しい。
















カーレンベルクとは

ウィーン郊外にある標高484mのカーレンベルク。1683年のオスマン・トルコによるウィーン包囲の際、ポーランド軍がここから急襲し勝利した歴史の地でもある。

「ハゲ山」の意味をもつ「カーレンベルク」は、周辺はブドウ畑に囲まれている。バスでカーレンベルクの麓は、いくつものワイン居酒屋「ホイリゲ」が点在するグリンツィングエリアである。カーレンベルクへ向かうバスで行きも帰りもバス停があるエリアなので、時間があれば途中下車して新酒のワインを嗜みたい。



カフェもレストランもある展望テラス

バス停から徒歩1分ほどで、展望テラスに到着。展望テラスは無料開放されていて、両サイドにはセルフサービスのカフェとレストランがある。どちらも夜間営業しており、夜景を眺めながら珈琲や食事を楽しめます。

無料の展望テラスと、飲食店のテラスでは視界はまったく変わらず、どちらからも同じ夜景が楽しめます。また、ちょっと分かりにくいですが、展望テラスの北側にも夜景を楽しめるスポットがあります。

セルフサービスのカフェの裏手(西側)には駐車スペースがあり、その通路を100mほど北方向に進むと到着。ドナウ川を中心とした都市部の夜景を撮影するのであれば、こちらがお薦め。ただし、展望スペースは狭く三脚2組ぐらいが限界だろう。

展望テラスからの視界は広く開放感あるが、手前にブドウ畑が広がるため、厚みの薄い夜景となってしまう。目で眺めるだけであれば、十分満足できるレベルであるが、撮影には望遠レンズがないと迫力不足を感じるだろう。1枚目の写真は焦点距離85mm(35mm換算)で撮影しているが、もう少し望遠が効くレンズが欲しかった。(私の夜景撮影スタイルでは、現地でのスケール感を表現するため、工場夜景撮影以外では滅多に望遠レンズを利用しません。)

ちなみに、3枚目と4枚目の写真はセルフサービスのカフェにあるテラスを撮し込んだ。このように夜景の手前に建築物などをいれると、写真に遠近感が表現できるのでお薦めである。



治安とアクセス

展望台は治安について問題ありません。またバスの治安も問題ありませんが、夜間に女性だけで訪れるのは控えたほうがいいでしょう。

アプローチ方法として、基本的にはバスかタクシーとなります。バスで行く場合は、地下鉄(U4)のHeiligenstadt駅の西口にバス停があります。ここで「38A」の乗り込めば終着がカーレンベルクです。所要時間は25分で、10分~30分間隔で運転。最終の下りは22時頃である。ウィーン中心部のターミナル駅「Karlsplatz」からだと、約60~80分ぐらいを見ておけばいいでしょう。

取材2017年4月 / 執筆2017年8月