ダウンタウンの中心部に構えるバンクーバー ルックアウトは、ハーバーセンタービルの最上階にある展望室です。バンクーバーで、唯一のビル型展望台となっています。
高さは168mとバンクーバーでは一番の高さではなく、世界的には中層展望台になります。ビルの上に円盤を載せたような形が印象的で、クリスマスシーズンには、クリスマスツリーのように赤くライトアップされます。
ガラス張りのエレベータに乗り40秒で展望台へ到着。取材時は小雨のぱらつく天候であったためか、観光客は数人ほど。水滴が窓ガラスに付着することで撮影困難を覚悟しました。しかし、幸いにも逆三角形の斜め窓ガラスのため、雨粒がガラスにしたたるような状況にはなりませんでした。つまり、この展望台は小雨でも夜景撮影できるのです。
展望台は360度回遊式であり、バンクーバー発祥の地「ギャスタウン(Gastown)」、バンクーバー港、そして、ひときわ光り輝くのが、ビジネス街のダウンタウン。取材時は平日のため、多くの照明がついており、ここがカナダ第3の都市(210万人)であることを感じさせます。
また、南方向には王冠のようなシルエット屋内競技施設「BCプレイス・スタジアム」が、ブルーにライティングされ印象的です。
さらに注目したいのが、バンクーバー港に面したCanada Place。この施設は世界初めての3DIMAXシアターが導入され、コンベンションセンターとしての役割を持ちます。この施設の屋根がヨットの帆のようなデザインで、夜にはライティングされ美しい光景を魅せてくれます。
展望室は殺風景ですが、自由に座れる椅子が沢山置いてあり、のんびりと寛げる雰囲気です。室内照明は、暗すぎず明るすぎずといった感じでしょうか。また、ちょっとしたカフェも併設されているのも嬉しいところ。
安心して下さい。三脚の持ち込みが自由です。ただし、窓ガラスの傾斜がきついため、三脚があっても窓ガラスにカメラを近づけるのは至難の業です。
しかし、この展望台は窓ガラスと下部に段差があり、ここに自作雲台プレートを設置することができます。また、ミラーレスであれば、この段差を利用してカメラを固定することも可能です。
スカイトレインのカナダラインの終着駅ウォーターフロント駅(Waterfront Station)から徒歩3分。治安についても問題ありません。
またチケットは、1枚で何度でも入場できます。本人認証は、手の甲にスタンプを押してもらう仕組みですので、複数回訪問するときには、うっかり手の甲を洗わないようにしてくださいね。