直訳すると「ボロン山」。観光客に人気の2階建てバスの周遊コースでも、ボロン山の展望台がありますが、紹介しているポイントはさらに高い位置にあり、見晴らしの素晴らしさが何倍も違います。
また、地球の歩き方などに「城跡のある丘」が掲載されていますが、夜間はクルマで上れる道路が閉鎖されています。また「城跡のある丘」自体がライトアップされており、このライトアップを見られるのは「ボロン山」からだけになります。
ニース中心部のほぼ全域に渡って見渡せます。オレンジ色に染まり、また高層ビルが無いために、とても穏やかな優しい夜景を楽しめます。その夜景には、ニース海岸線沿いに湾曲を描くように光りが連なる白色。そして「城跡のある丘」の鮮やかなライトアップが印象的。
港町の夜景加えて、ニースの内陸部は山に囲まれており、緩やかな起伏ながらも、立体的な夜景となります。特に夕暮れ時がもっとも色鮮やかとなり、時間を調節して訪れてみたいスポットです。
ニース繁華街(アルベール1世公園など)から、クルマで僅か10分ほどの距離にあります。バスも運行しているエリアですが、展望台周辺には停留所がないため、訪れるためにはレンタカーが現実的です。タクシーもありますが、のんびりと夜景を眺めるには、やはり自由が利くレンタカーでしょう。
展望台までの距離は短く、坂道も厳しくないため、運転技術は必要ありませんが、一方通行が多く、ラウンド式交差点などがあり、充分な事前準備が必要となります。一方通行情報としてgoogle mapでレンタカー店から地図を印刷してつなぎ合わせ、立体交差や現地の雰囲気を把握するためにgoogle earthでドライブルートをイメージトレーニングします。
また、展望台へ続く道の曲がり角は、ニース市内から向かうと、ヘアピンカーブになり、分かりにくいです。きっと夜間は曲がるポイントを行き過ぎてしまうでしょう。ぜひとも明るい内に下見しておくことを強くお薦めします。
また、展望台周辺には駐車場はなく、路上駐車となります。バスも運行するルートですので、駐車ポイントには十分に注意を払ってください。駐車ポイントから展望広場までは、数段の階段を下りるだけですので、懐中電灯は必須ではありません。
地元では有名な展望スポットのようで、タバコなどのポイ捨てがあります。取材時は大学生カップルなどが訪れていました。開放的なスペースということもあり、治安は中レベルだと感じ、早い時間帯であれば、それほど心配かと思いますが、やはり夕暮れ前から現地入りしておくことを薦めます。
ニースメトロ2号線Anvers駅から、お土産屋が並ぶ通りを歩いていき、階段を上っていくとサクレ・クール寺院へたどり着きます。徒歩15分といったところでしょうか。
観光客だけではなく、地元の若者も集まり、階段に座ってニースの景色を楽しんできます。高さは低いため、迫力ある夜景ではありませんが、ニースを何度も訪れている方は、たまにはこちらの夜景に足を運んでみてはいかがでしょうか。