ペトロナス・ツインタワーにも展望台がありますが、ツアー形式であり、かつ営業時間が18時迄となっています。クアラルンプールの日没は1年を通じて19時以降であるため、事実上夜景鑑賞はできません。そのため、観光客が気軽に夜景鑑賞できるのは、KLタワーのみとなります。
ペトロナスツインタワーは高さ452mであるが、KLタワーは高さ421mで、かつ標高94mのブキッナナス丘に立っているため、ペトロナスツインタワーより高く見えます。展望台は高さ276m(標高370m)と、 東京スカイツリーの第一展望台よりも高いところに位置します。
2016年には、高さ300m地点にオープンエアのスカイデッキもオープン。夜間も利用でき夜景撮影にも最適。私が取材したのは2012年ですので、再訪してみたいところです。
クアラルンプールへの出発前、現地の天気予報は連日降水確率90%以上でした。これはダメかなと思いましたが、雨が降ったのは最終日の数時間のみでした。この地方はスコール的な雨であり、日本のように雨が降り出したら長時間降り続くようなことはあまりないようです。ですので、降水確率はあまり心配しなくても良いでしょう。
クアラルンプールは熱帯気候であるため、年中平均気温は26度以上です。そのため、モヤが掛かったような夜景に出くわすことがおおいです。そのような気候で、ペトロナスツインタワーのような目映い光を放つビルの夜景を撮影すると、モヤがひどくなります。そのために、お薦めするのがトワイライトタイムでの撮影です。この時間帯の撮影であれば、モヤの現象を最小限に抑えて撮影できます。
最寄り駅から徒歩でもアプローチできますが、丘の上にあるため、タクシーの利用をお薦めします。丘の登り口にはタクシーが数台待機していました。私は、Bukit Nanas(ブキッ・ナナス)駅から青色のメータ制であるエグゼクティブタクシーをピックアップしました。料金は11RM程度(日本円で300円ほど)です。繁華街のBukit Bintang(ブキッ・ビンタン)からタクシーを利用すると、激しい渋滞に捕まるケースが多いためお薦めできません。
また、Bukit Bintang(ブキッ・ビンタン)駅からBukit Nanas(ブキッ・ナナス)駅に向かいましたが、週末の夕方のBukit Bintang(ブキッ・ビンタン)駅のチケット売り場は行列です。また自動販売機は、壊れていたり、札が使えないケースもあり、多少並んでいても有人の窓口を利用することをお薦めします。
エレベータ入り口でセキュリティチェックはあります。ここで三脚やカメラなどが反応しますが、持ち込みOKでした。(なお、今回持参した三脚は中型三脚です)。窓が斜めになっているところが多く、かつ窓の前にガラスの柵があるため、夜景撮影は少々テクニックが必要です。
撮影は、ガラス面が垂直になっているところが全方向にありますので、その場所を撮影ポイントします。そのガラスとガラス柵の間に三脚を設置しますが、3本の足が独立して可動するタイプの三脚でないと、三脚を設置することは難しいと思われます。なお、展望室には警備員が巡回していますが、三脚利用に関しては何も言われませんでした。