世界遺産「コトル」の夜景として紹介していますが、展望ポイントは正確には「ツェティニェ(Cetinje)」という街に位置します。あまりにも日本での知名度が低いため、コトルの夜景スポットとして紹介させていただきました。
モンテネグロの聖なる山として称えられる「ロブチェン山(Lovcen)」は、標高1,749m。山頂まで、ほぼ車でアプローチできますが、夜景はこちらで紹介する中腹が最も美しいと思われます。
視界は100度程ですが、標高差877mからの夜景は圧巻です。1枚目の写真は焦点距離25mmの単焦点レンズで撮影した写真を2枚パノラマ合成していると言えば、スケール感を理解していただけますでしょうか。
世界遺産のコトルは、1枚目の写真右の方に白く光っている街です。つまり、こちらからの夜景はコトルだけではなく、モンテネグロのいくつもの街を一度に見下ろせる夜景なのです。
特に、コトル湾の挟むようにそびえ立つ山の両側に夜景が広がり、トワイライトタイムには立体感ある夜景となるのが特徴です。この立体感は、とても写真で表現できるものではなく、実際に訪れた人のみが体感できるスケールです。
展望ポイントは停車スペースしかなく、外灯もありません。しかし、通行する車も少なく、相当な田舎ですので、トワイライトタイムであれば、治安で不安を感じることはないでしょう。
ただ、誰もいないようなポイントですので、寂しさからくる恐怖感はあるかもしれないですね(笑)
レンタカーのみでアプローチできる海外旅行に慣れた方向けの夜景スポットです。また、アクセス道路は全線舗装されています。しかし、つづら折りが続き、日本での山道運転に慣れており、かつ海外での運転が数回ある方でないとお薦めできません。
さて、レンタカーですが、私はドブロブニク空港で借りました。欧州はまだMT車が多く、AT車は数が少ないので、早めの予約が必要です。また料金も高めです。借りた車はメルセデスAクラスでした。
レンタカーを借りるときに、モンテネグロに行くことを伝えて下さい。オプション料金が課金されますが、国境越えの検問で提示する書類が必要になります。
国境越えは、クロアチアの出国はさっくり行けましたが、モンテネグロの入国には1時間ほどの待たされました。時刻は13時頃です。一方、モンテネグロからクロアチアへは24時頃であったせいか、5分ほどで通過できました。時間には十分に余裕を持っていきましょう。
ドブロブニクからは、約3時間ほどです。世界遺産のコトルまでは2時間ちょっとです。つまりコトル中心地から夜景スポットまで40分程かかりますので、こちらも時間配分にご注意下さい。