世界三大夜景とは、香港(ビクトリアピーク)・ナポリ(ポジリポの丘)・函館(函館山)を指します。なかでも、香港は世界的な観光都市でもあり、かつ香港には観光スポットが少ないせいか、観光客が必ず訪れる夜景スポットとなっています。
細かな話ですが、ビクトリアピークとは、日本語にすると「ビクトリア山頂(552m)」であり、観光ガイドにのっている展望台のあるピーク・タワーとは、ビクトリア山頂の中腹(396m)にあります。1997年にビクトリア山頂まで登りましたが、視界は狭くなり、人も少なく観光客は皆無状態。安全面にも不安が残るため、夜景スポットとしては、ケーブル山頂駅に直結したピーク・タワーの最上階にある有料展望フロア「スカイテラス」がお薦めということになります。
新展望台は2006年9月に完成したピークタワー。ピークタワーはレストランやショップが併設された7階建てのタワーであり、最上階屋上がスカイ・テラスと展望台になっています。スカイテラスは2007年から有料(20HK$)であり、オープンエアで夜景を楽しめます。
ビクトリアピークには獅子亭という無料展望台もあります。中国らしい風情ある建築物で、ぜひ訪れたいスポットですが、夜景撮影するのであれば、スカイテラスの方が有利です。混雑度合いでは、どちらも混雑しているのでが、スカイテラスは広く、また夜景に向かって左手のエリアは、人が少なく夜景撮影に適しています。
香港は湿度が高く、排気ガスなどで大気状態が日本に比べてよくありません。言い換えれば、夜景に適していない天候といえます。私はこれまで3回(夏、秋)訪れましたが、いずれも大気状態が良くなく、霞んだ夜景でした。それでも展望ポイントから高層ビル群までの距離が近いため、それなりに夜景を楽しめます。
ただ、それでも夜景がほとんど見えないことがあります。最低でもビクトリアピークへ訪れると九龍からだと、往復2時間以上かかりますので、まずは後に紹介する尖沙咀プロムナードへ出かけて、そこから山頂にある明かりが見えるかどうか確かめて下さい。ここから山頂の明かりが見えなければ、ビクトリアピークに登っても夜景は期待できませんので。
一般的なビクトリアピークへのアクセス方法としては、ピークトラムと呼ばれるケーブルカーに乗っていきますが、休日は100人ぐらいの行列になります。待ち時間は30-60分ほど掛かることがあります。
そこで、中環駅よりタクシーを利用してみてはいかがでしょうか。約100HK$で行くことができます。2人の場合はピークトラムとタクシーの金額差は片道で60HK$(約1000円)ですしね。