>   >  グルノーブル(フランス)
アルプス山脈と2000~3000m級の山並みに囲まれたフランス最大級の夜景スポット






























グルノーブルって、どんな街?

グルノーブルとは日本で言うと長野県的なエリア。アルプス山脈など2,000~3,000m級の山並みに囲まれ、治安も良好。

パリ市内にあるGare de Lyon駅からTGVで3時間、リヨンからであればTGVで1時間ほどでアクセスできる地方都市。1968年には、第10回冬季オリンピックが開催され、2017年にはフィギュアスケート・グランプリシリーズの国際競技会が開催された地でもあります。


4連ケーブルで展望台へ

4基の球体カプセルが連なるケーブルを利用すれば、わずか5分ほどでバスティーユ城塞の展望台に到着。


ケーブル乗り場は、TGV停車駅のグルノーブル駅から徒歩15分ほど。川沿いの分かりやすいロケーションにあります。



ケーブルの営業時間に注意

グルノーブル最大の観光スポットが、ここバスティーユ城塞。夜景の美しさでも有名で日本の函館山と考えればいいでしょう。ただ、夜間のケーブルが運転していない日もありますので注意が必要です。

7,8月は毎日深夜24時15分まで運行していますが、それ以外の時期は金・土曜日以外は夜間運転をしていない時期があります。詳しくはバスティーユ城塞ケーブル公式サイトの運行表でご確認ください。

私はリサーチ不足で、夜間運行を行っていない時期にグルノーブルへ2泊してしまいました。でも大丈夫。夜間も徒歩1時間ほどで山頂に登れます。そのルートは後半でご説明します。


フランス最大級の夜景

バスティーユ城塞の展望台は標高490m、グルノーブルの街並みは標高200m程のため、標高差は約300mと、ほぼ函館山(334m)と同じような高低差から夜景を眺めることになります。

高低差300mはパリのエッフェル塔の最上階の展望デッキ(276m)、モンパルナスタワーの展望デッキ(209m)よりも高くフランスで手軽にアクセスできる夜景スポットとしては最高峰ではないだろうか。

もちろん日本の山から眺める夜景スポットとしては一般的な高さではありますが、急勾配な山で街までの距離が近いため、迫力ある夜景が広がります。この特徴も日本三大夜景の函館山と同じ特徴を持ちます。


2つの展望デッキから270度のパノラマ

バスティーユ城塞の山頂には2つの展望デッキがあります。ページ下部にある地図にオレンジ色の★マークが該当スポットになります。東側にある展望デッキがメインデッキで視界は180度ほどあります。ここからは東側のアルプス山脈と南側のグルノーブル中心部を一望できます。

西側にある展望デッキからはイゼール川沿いの西側の街並みを一望できます。どちらからも夜景の背後には2000m級の山並みがそびえ、山に囲まれた地形であることがよく分かります。



登山による夜景鑑賞

1年のうち70%ほどはケーブルの夜間運転を実施していますが、日程都合上、夜間運転のないタイミングに訪問せざるえないこともあります。私は下調べ不足で、夜間登山による撮影を行いました。今回はそのルートと注意点をご紹介します。

まず、基本的には海外での夜間登山はお薦めできるものではありません。ただ幸いにしてグルノーブルは治安が良いことを現地で感じたため現地で決断して決行。多くの方には、薦められるルートでないことにご注意下さい。

グルノーブルで2泊して初日だけは日中だけケーブルが運行していたため、ケーブルで登り、下見で下山しました。ルートはページ下部にある地図のオレンジ色のルートです。途中までは見晴らしが良く多くの観光客がトレッキングを楽しんでいました。ただ、下山直前で2ヶ所のゲートがあり、こちらは4/1~9/15までは19時30分、それ以外は17時30分に閉鎖されます。ただ、上側にあるゲートから黄色のルートを辿れば夜間でも下山できると思いますが、未確認です。

そのため今度は青色のルートを登山口を確認しに行くと、ゲートはあるものの閉鎖時間は記されていません。翌朝7時に確認すると開放されており、朝からトレッキングする地元人にヒアリングすると「恐らく深夜も開いているとのこと」。

この言葉を信じて、日没2時間前(19:30)に登山開始。階段ルートと未舗装のつづら折りのスロープがあるが、スロープを選択。この時間帯はまだ多くの方が登山ランニングを楽しんでいます。ゆっくり登っていけば、カメラ機材一式と三脚を背負ってもそれほど労することなく登れます。途中、階段を経由する必要がありますが、ここだけ疲労度が高まります。

途中10分の休憩を挟み1時間10分で山頂へ到着。ただ、まだ安心できません。山頂の展望デッキに繋がる階段にはゲートがあります。ゲートが閉まる時間が記されていないものの夜間も開放されたままか不明でした。結果的には開放されたままで無事撮影できました。

もし閉鎖されていたとしても、黄色の★マーク3ヶ所から撮影することで、ほぼ同様の夜景が撮影ができます。ただ東側の撮影ポイントまで階段があり片道5分ほど架かるため、トワイライト撮影では1チャンスかもしれません。


タクシーはダメなの?

タクシーでも車道を利用してバスティーユ城塞まで上がれます。しかし、山頂の駐車場とバスティーユ城塞を繋ぐ通路にゲートがあります。このゲートは季節と曜日によって閉鎖される時間が決まっています。ケーブルが運行していない日でも山頂までいけるのは助かりますが、今回はゲート閉鎖時間を加味すると夜景撮影できないことが分かりました。

夜、下山時にゲート状況を確認しましたが、ちゃんと閉鎖されていました。ただこれにより、ケーブル運行していない日の山頂の夜間治安が維持されているともいえるでしょうか。

なお、日中の下見無しでの夜間下山は絶対にやめて下さい。また、明るいLEDライトと予備電池は必ず持参下さい。


 クリックで拡大します

ケーブル情報
・利用時間 公式サイトの運行表
・往復 8.2ユーロ
・片道 5.6ユーロ
 公式サイト
訪問日 2018.4 / 更新日 2018.5