>   >   >  高感度ノイズはレタッチで改善 前編

  • NeatImageをご存じでしょうか?

  • まだ、デジタル一眼レフが普及していないフィルム全盛期に、ノイズ軽減ツール(ノイズ低減ツール)の秘密兵器が「Neat Image」。ディテールのつぶれを最小限にしながら、ノイズを軽減させる魔法のツール。上の写真をみればよく分かりますよね。

    さて、デジタル一眼レフ全盛期ではRAW記録した画像を補正するのが一般的。

    そこで、RAW記録した夜景写真(焦点距離24mm、ISO 1250)をトリミングして等倍比較します。

    Photoshop、Lightroom、Neat Imageでノイズ軽減した写真を比較。


    結論から言います。大差ありません。等倍で比較して差が分かる程度です。

    差を説明するために、赤点枠を比べてください。(スマホだと分かりにくいかも)。Lighrtoomは細部が若干つぶれていることが分かりますでしょうか。これぐらいの違いなのです。

    ただ、これもLightroomのパラメータを、こだわりをもって調整すればNeat Imageと同じレベルにもっていけます。

    つまりRAW環境では、Neat Imageは必須ではないでしょう。しかし、私は今もNeat Imageを利用しています。その理由は、自動処理できるからです。PhotoShop、Lightroomでは、ノイズ軽減は手動となります。細部をつぶさない程度にノイズを除去するためには、多少なりとも手間がかかります。私は「頑張らずに綺麗な写真に仕上げたい」のです。もちろん、Neat Imageでも手動調整はできますので、ご安心を。

    ちなみに、Neat Imageには、もうひとつ特徴があります。それはRAW記録していない写真もノイズ低減できること。コンデジで撮影したjpeg写真や、スキャンした写真なども、同じようにノイズ低減できます。

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  • 珈琲ブレイク 手持ち撮影の限界
  • ところで、上の写真をみて、「なんだか、切れ味のない写真だなぁ・・・ おまえは初心者か?」と思いました? これ、ほぼ手持ちなのです。はい。

    撮影地は、夜景撮影泣かせのフランスの凱旋門。凱旋門には展望台がありますが、三脚は利用禁止。監視員も常駐しています。おまけに、カメラを手すりに置いて撮影する技もできません。

    そこで、単焦点専門の私がしょうがなく TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD を購入(定価14万円/購入価格10万円)。最大でシャッタースピード4段分の手ブレ補正効果を手に入れるのが目的。凱旋門の夜景撮影、高くついたよ・・・・

    で、パリに向かう前にテスト撮影を行い、トワイライト撮影ならNikon D700では、f4.5, ISO 1250で、シャッター速度 1/8~1/10秒ぐらいまで稼げることが判明。もちろん、ISO 1250なら、ノイズ軽減ツールで、ぎりぎり納得いくレベルに仕上げられるというのも実験済み。

    撮影当日は、上の拡大写真に串のようなものが映っているのが、わかりますのでしょうか。ここに、カメラの雲台を固定するネジ穴を差し込んで、縦方向の揺れを軽減させながらの撮影となっています。

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  • 目次

  • 夜景撮影のコツ

    レタッチで仕上げる

    夜景撮影機材