>   >   >  海外で安全で便利なカメラバックとは 前編

  • 海外で安全なカメラバックとは?
  • 2006年の悪夢。アムステルダムでカメラ機材一式の盗難に遭いました。それ以降、ずぼらな私でも、海外では貴重品管理には細心の注意を払うようになりました。

    海外では、私はカメラ機材を持ち歩いていることを分かりにくくしています。特に夜景撮影のマストアイテムである三脚を、目立たなくすることが大事でしょう。三脚をマウントできるバックパックもあります。しかし、これは高価なカメラ機材を持ち歩いていることを周囲に知らせているようなもの。これでは盗難・窃盗リスクが高くなり、海外での利用はお薦めできません。

    外観からはカメラバックを主張しないデザインで、かつバックに三脚を収納できることが海外では望ましいです。



  • 全てを持ち運べる。軽量&耐久性抜群なバックパック
  • 写真のバックパックに行き着くまで3ヶ月かかりました。そして、たどり着いたのがイーグルクリークの「デジ ハウラー バックパック 45」 (同モデルは2016年には絶版。後継バッグは「ロードハウラーEXP 49L」。830gと200g重たくなりますが収納力はアップ。)

    私が愛用しているモンベルのカメラバッグ(写真右側にあるブラウンのカメラバッグ)と、三脚(ジッツオ トラベラー)、およびガイドブックや、ペットボトルなどが無理なく収まります。

    軽量で大型なバックパックを探すため、当初は登山用ザックを物色していました。しかし、カメラバッグを横状態で納められるザックは見つかりませんでした。どうも登山用は体へのフィット感を重視しているため、縦方向に余裕がありますが、横幅と奥行きはコンパクトになっています。

    つまり、次のような感じにカメラバッグを収納できる登山用ザックはないんですよね。もし見つかっても、かなりの重量級でしょう。

    この写真で、十分な収納力があることが分かるかと思います。スペックはW36*H56*D23cmで45Lサイズ。そして、重量が驚きの600g。これは、カメラバックでも軽量であるモンベルのカメラバックと同じ軽さなのです。

    これほど軽量だと耐久性が気になりますが、イーグルクリークは、アウトドアの本場アメリカで1975年に誕生した老舗メーカ。「丈夫で機能的」な商品として知られており、執筆時点では使い込んでいませんが、きっと耐久性も大丈夫でしょう。

    ナイロンの「つなぎ目の縫製」についても、しっかり縫製されていることを確認できました。

    さて、バックパックに三脚を収納してみましょう。

    三脚は3,650万画素に耐えられる安定性と、コンパクト&軽量を追求した結果、GITZO(ジッツオ)の「トラベラー 1型 カーボン 4段 GT1544T」をNikonD810導入と同時期に購入。雲台無しの重量は980gで、収納時は42.5cmになります。(GT1544Tは絶版。最新はGITZO 三脚 トラベラー 1型 カーボン 4段 脚のみ GT1545Tとなります。)

    この三脚を付属の袋に入れて、無理なくバックパックに収納できます。この状態で収納できると、カメラバッグが正常なポジションにあるため、安心して動き回ることができます。

    しかし、この収納レイアウトを実現するためには、三脚から雲台を取り外す必要があります。そこで、3way雲台を取り付けたまま、三脚ケースに収納できるGITZO三脚バッグ(GC2202T)を導入。

    雲台は、ハンドルを取り外しすることなく折りたためるManfrotto(マンフロット)の「折り畳み式3ウェイ雲台」を導入。この雲台は、10秒で折りたたみできます。2015年時点では、折りたたみ式の3way雲台はManfrottoのみです。

    バックパックに三脚ケースを収納するためには、カメラバックは縦型にする必要がありますが、写真の様に無理なく収納できます。

    ちなみに、カメラバックを縦型収納して長時間移動する場合は、念のためカメラ周辺をエアキャップで包むようにしています。恐らくエアキャップなしでも大丈夫だと思いますが、ずぼらだけど心配性なので(笑)

    このように、2通りのレイアウトでカメラ機材を収納できるのは、大きな利点だと考えます。

    次へ さらに機材を収納してみます

      

  • 目次

  • 夜景撮影のコツ

    レタッチで仕上げる

    夜景撮影機材