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Nikon D1 撮影にいたるまで

 Nikon F5をベースに作られたNikon D1はボディだけで65万円という価格帯ですが、報道関係やプロ写真家、医療業界などで広く活用されていることから、性能の高さが伺いしれます。しかしながら、「Nikon D1で夜景撮影できるのか?」という、疑問は残ったままでした。様々なインターネット(2001年)でサンプル画像を探しましたが、夜景撮影サンプルはほとんどありませんでした。

 一度でいいからNikon D1で夜景を撮影したい! そんなことを1年ぐらいずっと胸に秘めていましたところ、ついに願いが叶いました。ある友人がNikon D1を持っていたのです。

 早速、友人邸は大阪なので生駒山にでも撮影をしたいところですが、なんとバッテリーがありません。これでは、AC電源でしか撮影できません。そこでNikonD1のバッテリを探しに京都・大阪を巡りましたが、さすがにNikonD1のバッテリーを置いてある店は見つからず、あきらめていました。

 しかし、それから数日後、ひょんなことで関空へ行く機会があり、偶然立ち寄った泉大津PAに、偶然展望フロアがありました。そしてそこにはコンセントも!(きっと清掃用ですね)ちょっと電源を拝借して撮影させていただきました。

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Nikon D1 撮影環境

 とっさの思いつき撮影のため、環境はあまり宜しくありません。

 撮影日時:2001年4月29日(日)21時頃
 撮影場所:阪神高速 泉大津PA 9F展望フロア(24H解放されています)
 気象条件:小雨が降っていました
 撮影条件:室内のため窓ガラス越しの撮影、三脚使用、パーフェクトフードなし
 レンズ:AiAF Nikor 28mm F2.8D(D1は焦点距離が1.5倍となりますので実際は42mm換算)
 記録モード:BASICモード(jpeg圧縮)
 ※16MBフラッシュメモリしか無かったため、BASICモードで撮影しています。(40枚撮影可能)

Nikon D1 撮影結果


写真をクリックすると大きな画像が見れます。

最初の一枚は、フィルムカメラで撮影した画像を、フラッドヘッドスキャナのネガスキャンを行った画像です。Nikon F3 / Ai Nikor 85mm F1.4S




マニュアルモードで撮影(絞りf4/シャッター開放時間4秒)。少々暗めに撮影されていますね。
※クリックすると原画のままで表示します。他の画像の拡大画像は50%に縮小しています




 画像ツールにて「明るさ」と「コントラスト」のみ調整してみました。編集後の画像の空が色飛びしていますが、jpegで圧縮されているためです。圧縮前の画像はシームレスに色が再現されています。このレベルですと、ネガで撮影後、フィルムスキャナでスキャニングした結果とほぼ同様です。




画像ツールにて「明るさ」を最大限に明るくしました。ショットノイズが発生していないことが確認できます。




マニュアルモードで撮影(絞りf11/シャッター開放時間20秒)
シャッター開放時間が10秒を越えた時点で、夜空(画像左上)にショットノイズ(白い点)が発生してきました。この画像では非常にくいので、次に「明るさ」を調整してみます。(画像をクリックして拡大するとわかります)




上の画像を、画像ツールにて「明るさ」を最大限に明るくしました。ショットノイズが発生していることがよくわかります。(まるで雨が降っているようですね)




マニュアルモードで撮影(絞りf4/シャッター開放時間8秒)。画像ツールにて「明るさ」と「コントラスト」のみ調整してみました。編集後の画像の空が色飛びしていますが、jpegで圧縮されているためです。圧縮前の画像はシームレスに色が再現されています。




絞り優先モードで撮影(絞りf4/シャッター開放時間は設定値のまま)。少々暗い室内での撮影は見事な結果でした。これほどブルーが美しく再現されるとは驚きです。

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Nikon D1 所感

 初めてのデジカメ夜景撮影がNikonD1となりましたが、シャッター速度が10秒以上になるとショットノイズが発生するために、シャッター速度が8秒以内になるように、絞りを調整する必要があります。遠景夜景を簡単に撮影するならば、シャッター速度優先にして8秒にしてみるといいでしょう。

 シャッター速度8秒であれば、PC上で見るのであれば、ネガ撮影+フィルムスキャンと同等もしくはそれ以上の高画質が得られると思います。また画像ツールでの色補正時にも色落ちすることがほとんどなく、画像補正もあまり問題ありません。(画質は330万画素と一般的ですが、色階調は広く記録されているのは、さすがはD1です。)

 またWeb掲載レベルであれば、NikonD1はベストなカメラだと感じました。撮影してすぐにPCで確認できるレスポンスの良さは、デジタルならではです。(報道カメラマンには打ってつけですね)
 ただし、紙に夜景を出力したいのであれば、やはり銀縁カメラには及びません。つまり目的に応じて使い分けることがやはり必要ですね。私の場合? どちらも必要ですね・・・

 最後にNikon F3との比較ですが、さすがに比べものになりません。銀塩カメラの鮮明さを感じさせます。しかしながらF3で撮影に使用したレンズはF1.4と明るいレンズですので、この差があったかもしれません。どういうことかというと、銀塩の世界では通常、同じ絞りでとっても開放値が大きいほう(Fという数字が小さい)が綺麗な描写をすると言われています。

    例) レンズA F4.5 / レンズB F2.8

絞り優先で、絞り値がF4.5で撮った場合、同じF4.5なのにレンズBのほうが描写は綺麗になります。 これは、最高で、F4.5しかでないレンズ面と最高でF2.8を実現するレンズ面、自体に差があるということです。


村上さんのコメント 「瀬戸の夜景」管理人

■最初の夜景の感想
 全体的な色バランスはクールピクス880と同じ、やはり撮影時のホワイトバランスの研究がいりますね。近くのビルの描写は素晴らしい。 柔らかなタッチと光の微妙な変化がちゃんと写っているところは、ひと味もふた味も違います。さすがD1! ちょっとレタッチして赤みをとると、確かに小雨が降っていたんだなと言う濡れたような雰囲気が出ました。大したものです。心配していた、白飛び部分の変なにじみも良く押さえられています。

 気になるところは、やはり遠景です。 左側の遠景は、最初ピンぼけかなと思ったのですが、右の遠景を見るとそうでもない。 この明るい照明のだんご見たいな写りは普通のデジカメと同じです。 逆に右の遠景はカリカリで近くのビルの滑らかな写りと正反対、これも普通のデジカメと同じ。 このアンバランスは、極めて不自然。

■展望フロアの写真
 これは見事ですが、ニコンらしくフォトレタッチ用に低コントラストに写っています。 床やついたての質感描写は素晴らしい、D1ならではでしょう。 ちょっと暗めにレタッチしてみると、天井の光の微妙な変化がしっかり写っているのに感心しました。左上の汚れ?もしっかり写ってますね。
 この写真は12ビット保存してあれば、ポジフィルムに近い仕上げが出来ると思いました。 デジカメは粒子の荒れが出ないと言う素晴らしい特徴がありますし、 色のぬけではポジにはかなわないようですが、ネガには勝てますね。

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