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コンパクトカメラ(コンデジ) 撮影にいたるまで

 夜景撮影しているとよく質問されることがあります。それは「普通のカメラじゃ撮れないですよね~」

 私は決まって「いやいや、最近は夜景モードがあるので、そんなことないですよ!」と答えるのですが、実践したことがありませんでした。そこで、今回はコンパクトカメラで夜景撮影にチャレンジしてみました。ただ、それだけではおもしろくないので、リバーサルフィルム(=ポジフィルム)を利用しましょう。ちなみにリバーサルフィルムは発色の良さが特徴で、現在では夜景撮影にはリバーサルフィルムのみを利用しています。

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夜景が撮れるコンパクトカメラ選び

 私が夜景撮影に使っているNikonF80は、夜景撮影中心に利用しているので、フィルムは常にリバーサルフィルムが入っています。すると旅行などに行ったときにも、カメラに入っているリバーサルを使うはめになり、プリントがなかなかできず困っていました。(リバーサルフィルムで撮影したものを1枚プリントするのに100円程度かかります!)

 そんなことから、次のようなコンパクトカメラを購入してみました。(デジカメという選択もあったのですが、時代に逆行しています^^;)


PENTAX EPSIO 120SWⅡ

・発売時期:2002年4月
・焦点距離:28mm~120mm
・開放口径:f5.6~f12.8
・シャッター速度:約1/360秒~約2秒 (リモコンバルブ:1/2秒~1分)
・定価:54,000円(2002年10月での実売32,000円程度)

この機種を選んだポイントは「リモコンでバルブ撮影ができること」です。カメラ設定でバルブモードに切り替えると、リモコンのシャッターボタンを押下している間、最大1分間シャッターを開けたままにできます。

夜景を撮影するために必要な露出は次の表のようになっています。


フィルム感度100の場合
山からの夜景 f 5.6, 15~30秒
f 8, 30~60秒
f 12.8, 60~120秒
ビルからの夜景
丘からの夜景
f 5.6, 8~20秒
f 8, 15~40秒
f 12.8, 30~80秒


カメラ仕様の開放口径と見比べると、このカメラでほぼ夜景が撮影できるのが分かりますよね。もう少し詳しい説明は次の項目をご覧下さい。

ちなみに上の表はフィルム感度100の例ですので、フィルム感度400をであれば、上の表でのシャッター速度は2分の1になります。


露出はどう決めるの?

カメラを横からみたイメージ

 カメラ仕様にある「開放口径のF5.6」とは、最もレンズを広角をで利用したときの絞り値、「開放口径のF12.8」とは、最もレンズを望遠で利用したときの絞り値と考えてください。

 わかりやすいように図解すると左図のようになります。今回購入したコンパクトカメラは、広角側から望遠側まで切り替えるのにカメラの「広角ボタン」を6回ほど押下します。つまり7段階の焦点距離があり、言い換えると「7段階の絞り値をもっている」ということです。誤解の内容に記載しておきますが、一眼レフカメラと違い、コンパクトカメラは「焦点距離と絞り値は1対1」です。今回購入したESPIOでいえば焦点距離28mmに対する絞り値はF5.6のみに固定されます。(高級コンパクトカメラと言われる一部機種では一眼レフのように絞り値を自由に変えることができます)

すると、大雑把ですが、ズームレンズを半分ぐらいまで延ばすと、絞りはF8ということが分かります。


撮影結果
フィルム
 コンパクトカメラ:コダック DynaHighColor100(リバーサルフィルム)
 一眼レフカメラ:フジ PROVIA100(リバーサルフィルム)

スキャン
 フィルムスキャン(MINOLTA AF2820U)で取り込み。



写真クリックで、大きな画像が見れます。

コンパクトカメラで撮影。フォーカスが甘いようですが、レタッチソフトでシャープネスを掛ければ問題ない写真に仕上がります。




コンパクトカメラで撮影。周辺光量不足により四隅が暗くなっています。




コンパクトカメラで撮影。特に問題がなさそうですね。




コンパクトカメラで撮影。特に問題がなさそうですね。




一眼レフで撮影
2枚上の画像と同じ位置から撮影しています。f1.4の50mm単焦点を2段絞りしているため周辺光量不足は発生していません。




一眼レフで撮影。17mmの超広角が利用できるのも一眼レフならではです。

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テスト所感

 今回テストのため横浜でコンパクトカメラで20枚ほど撮影を行いましたが、18枚はまともに夜景が写っていました。上記の画像をみて、みなさんがどう感じるかはわかりませんが、私的には満足いく結果だと感じています。

もちろん、露出や焦点距離を簡単に自由に変えれる一眼レフと比べると使い勝手がかなり違います。参考までに今回のテストでは、一眼レフで撮影するのに比べて、およそ3倍の時間がかかりました。

 また購入して気づいたのですが、リモコンは記念撮影で使うことを前提に作られているので、カメラの全面にリモコンの赤外線受け口があります。つまり夜景撮影ではカメラの全面に手を回してリモコンを押し続けなければなりません。これが以外とつらく腕がつりそうになりました・・・

 一度テストしておくと、旅先で万が一カメラが故障したときに、コンパクトカメラで夜景撮影を続行することができますね。数年前に沖縄へ取材に行ったときカメラをアスファルトに落としてしまったときに、初めて予備のカメラの大切さを感じました。(一眼レフを2台持て!という意見もありますが^^;)

コンパクトカメラで夜景撮影もしてみたいと考えている方、本レポートはお役に立ちましたでしょうか?

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