>   >   >  夜景撮影に一眼レフは必要?


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結論:明るい夜景で、スナップ目的であれば、コンパクトカメラでも十分

現在発売されているコンパクトタイプのデジカメで、夜景モードが付いている機種であれば、結構綺麗な夜景が撮影できます。

SNSやブログで夜景を掲載する目的であり、郊外の夜景を撮影するのでなければ、一眼レフを購入しなくても大丈夫でしょう。

ただ、郊外の夜景撮影など光源までの距離が遠い場合(例:マザー牧場)は、オートフォーカスでピントが合わないことが多いです。このような夜景を撮影したい場合は、一眼レフカメラが必要です。



2010年執筆

それでは、一眼デジタルカメラと、どれぐらい差があるか比較してみましょう。まずは、被写体までの距離が近く、光源が明るい例です。撮影場所は横浜の穴場夜景スポットであるコットンハーバー


コンパクトデジタルカメラ Panasonic LUMIX FX-60(2009年購入 実売3万円)


デジタル一眼レフカメラ Nikon D700 + Carl Zeiss Distagon T* 2.8/25


上段が、コンパクトデジタルカメラ Panasonic LUMIX FX-60(2009年購入 実売3万円)で撮影。下段がデジタル一眼レフカメラ Nikon D700(2009年購入 実売35万円)で撮影しています。

左側の全体写真だけをみると、写真の色合いこそ違いますが、このサイズで見る限り大きな違いはありません。価格差は10倍以上あることを考慮すると、むしろコンパクトデジタルカメラの性能に驚きます。

では、違いはどこにあるか?


まずは、大きなところから比較してみましょう。

コンパクトカメラで撮影した写真中央にある外灯に注目して下さい。左写真でいう赤枠のところに、本来の夜景には存在しない光(紫色)が映っています。これは、撮影時の強い光がレンズやカメラ本体内部で反射を繰り返すことによって画像に生じたものであり、写真用語でレンズフレアやゴーストと呼びます。

このような、レンズフレアやゴーストは、特にレンズの性能によって左右されるものであり、一眼レフカメラだから、ゴーストがでないというものではありません。むしろ、高級レンズでもゴーストを完全に防ぐことはできないと考えたほうがいいでしょう。ゴーストを発生しにくくなるように、撮影方法を考えるというのが本論でしょうか。


次に、写真を拡大して比較してみましょう。

写真の左側に用意している写真は、右の写真で写っている弧状のホテル(横浜インターコンティネンタルホテル)を拡大したものです。

すると、ノイズ、解像度など明らかな差があることが分かります。ノイズはカメラ自体の性能に左右され、解像度はレンズとカメラ性能の両方に左右されます。ある程度のノイズについては、画像処理で目立たなくすることができますが、解像度については、画像処理などでは解決できません。


さらに、光芒(こうぼう)にも注目してみましょう。

光芒とは、左の写真の様に、手裏剣のように光の筋ができている状態です。これは、強い光では、レンズの絞りの縁を通る光が絞りの裏側に回り込む現象(回折現象)で発生するものです。

一眼レフでは、何十種類もあるレンズから選べますが、レンズの絞り形状によって、光芒の現れ方が違います。絞り形状については、通常絞りと、円形絞りがあり、通常絞りの方が手裏剣のような尖った筋が現れます。

コンパクトデジカメでは、手裏剣のおうな光の筋がぼけていますが、これはレンズ性能の限界からきています。ズーム機能のついた小さなレンズをもつコンパクトデジタルカメラのレンズと、一方サンプル写真のレンズは、ズーム機構がない単焦点レンズで、大きなレンズであり、かつレンズだけでも10万円もするものです。当然、これぐらいの差はあって当然でしょう。

で、結局どうすればいいの?

私は、いきなり一眼デジタルカメラの購入はお勧めしません。

なぜならば、一眼デジタルカメラは大きく、三脚とかも持ち歩くため、そのうち億劫になり折角の機材も宝の持ち腐れ。ですので、まずはコンパクトタイプのデジカメかミラーレスで夜景を撮ってみましょう。そして沢山の夜景を撮影していくうちに、「もう少し綺麗に撮影したい。」。そう感じたときが、本当の一眼レフの買い時です。

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