>   >   >  エンパイア・ステート・ビル(トップ展望台 102階)
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高さ443mのニューヨークのシンボル。トップ展望台は、86階のメイン展望台より61m高い場所にあります。






















エンパイア・ステートビルとは

エンパイア・ステートビルとは、マンハッタンのビジネス街および観光の中心地であるミッドタウンエリアにそびえ立つ高さ443m、地上102階建ての超高層ビル。1931年完成で、1億人以上が訪問したニューヨークを代表する観光名所。

1971年のワールドトレードセンターのノースタワーが竣工するまでの42年間、世界一の高さを誇るビルとなっていた。 (2001年のアメリカ同時多発テロ事件で、ワールドトレードセンターは倒壊。2015年にワン・ワールドトレードセンターとして再建。)


86階と102階に展望室があります

エンパイア・ステートビルには、86階と102階に展望室があります。また著名人や要人のみが立ち入ることが許される103階も存在します。103階は金網がない完全オープンエアです。

102階の展望台は、メイン展望台 86階料金に加えて、$20(2015年時点)の追加料金が必要となります。


ニューヨーク摩天楼の夜景

トップ展望台 102階は381m。実は、これは全米で最も高層ビルであるワン・ワールド・トレードセンターの展望台「ワン・ワールド展望台(One World Observatory)」と同じ高さなのです。

オンライン、およびチケットブースでも102階がセットになったチケットを購入できますが、お薦めは86階展望台で天候が良ければ102階の追加チケットを購入する方法です。なお、86階でのチケット購入はATM端末のような自動券売機のみ。また、紙幣は使えずクレジットのみとなります。

展望室は360度全方向の夜景が見渡せますが、かなり狭いです。20人ぐらいが定員でしょうか。混雑時は待ち行列ができる可能性がありそうです。私は9月の平日火曜の22時過ぎでしたが、常に5~10人ほど観光客が訪れていました。86階の人数の10%ぐらいといったところでしょうか。

展望台は360度ぐるりと見渡せ、86階と比べると遠くまで夜景が見渡せる感があります。ただ、ミッドタウンのビル群を見下ろす感じになりますので、ビル群の迫力は86階のほうがあるでしょう。

また、室内はかなり照明が暗いので、狭いですがムーディな雰囲気が漂います。静かに夜景鑑賞を愉しみたいときや、86階の屋外が厳しい寒さの時は102階で夜景鑑賞がお薦めでしょう。


リアルタイムで展望室の待ち時間が分かります

2015年9月時点、マンハッタンには2015年5月にオープンしたOne World Observatoryと、ロックフェラー・センターにあるTop Of The Rockと3ヶ所の展望台しかありません。

都内には10ヶ所以上の展望台があることを考えると、3ヶ所の展望台が混雑することは容易に想像できます。特に祝日や、夏休み、年末などは2~3時間待ちもあるようです。

そこで、参考になるのが公式サイトで2分毎に更新される展望台までの平均所要時間。これで、実際に訪問する時間帯の1週間前の同じ曜日にチェックすると、待ち時間が予測できます。

ただし注意点が2つ。ひとつは現地の天気。1週前にチェックするとき、現地の天気も確認しましょう。当然雨や曇りであれば行列は少なくなります。

もうひとつは、平均所要時間はチケット購入時間を含んでいません。つまりセキュリティチェックと、エレベータ待ち行列のみです。そのため、チケット購入時間は平均所要時間の半分ぐらいを見ておきましょう。つまり、公式サイトで40分と表記されていた場合、チケット購入まで含めると60分ぐらいと考えます。


展望台までの流れ

エンパイア・ステートビルは、セキュリティ通過→チケット売り場→エレベータ待ち行列という流れです。そのため、セキュリティとエレベータ待ち行列をスキップできる「トップ展望台エクスプレス(VIP Main Deck Express Experience)」は、事前にオンラインで購入しないと、エレベータ待ち行列の短縮のみとなります。

【メモ】オンラインで購入した展望台のチケットは購入日から1年間、チケット売り場で購入したチケットは14日間いつでも使用できます。ニューヨークに数日滞在できるのであれば、オンラインで事前購入しておいても、天候の良い日に利用することができ、事前購入のリスクは最小限に抑えられます。有効期限については、公式サイトFAQに記載。

確実にトワイライトタイムを狙いたい方や、夜景鑑賞後にブロードウェイなどを予定する場合は、日本でトップ展望台エクスプレスチケットを購入した方が良いでしょう。

ちなみに私は、トワイライトタイムはハミルトンパークを取材し、平日の21時頃にエンパイア・ステートビルに向かいました。そのときは、ほぼ全ての行列がなく15分ほどでメイン展望台へ到着できました。天候は切れ雲で、晴天を100%とすると75%ぐらいの天候具合です。


三脚は持ち込み不可

エンパイア・ステートビルに限らず、NYの展望台は全て三脚の持ち込みは不可です。

空港に設置されているようなセキュリティチェックを受けます。また、ミニ三脚なら大丈夫と試された方がいるようですが、金属の棒があるということで鞄の中をチェックされ持ち込み不可となったようです。

さらに、公式サイトFAQによると「展望台で三脚は禁止されており、ビル内に保管施設はありません。」と記載されていますので、間違って三脚を持参してしまうと、三脚をホテルに置きに戻る始末になってしまいます。また、ニューヨークでは日本のようにコインロッカーはありませんのでご注意下さい。


夜景撮影の方法

ミラーレス、一眼レフ共にエンパイア・ステートビル(メイン展望台 86階)で紹介した自作雲台プレートのようなものがないと、手持ちでの夜景撮影となります。このようなアイテムが無い場合は、ISO感度をISO1600ぐらいに高めて、窓ガラスのレンズを押しつけてセルフタイマーで撮影も可能でしょう。


施設情報
■営業時間
 26時まで(最終の上りエレベーター 25時15分)
■利用料金
 メイン展望台(86階) 32ドル
 メイン展望台エクスプレス(86階) 65ドル
 トップ展望台(102階)追加料金 20ドル
 エンパイア・ステートビル公式サイト料金表
取材2015年9月 / 執筆2015年10月