少々寂しげな夜景と感じることでしょう。
ミケランジェロ広場は歩いてでも登れるような小高い丘にあります。フィレンツェは日本での小京都「鎌倉」に類似した街であるため、光り輝くような夜景とは異なります。
日本と海外の夜景を比較すると、日本は光源を眺める夜景が多いですが、海外では光で照らされた建造物を眺める夜景が中心となります。
そのため、高度が低いところから街を眺めると、建造物の壁面が重なり合い、ライトアップされた建造物が見えにくくなります。結果として、光量に乏しい夜景と感じます。
しかし、派手さはありませんが、オレンジ色を中心とした暖色系の光が、どことなく気持ち安らぐ景色に感じることでしょう。ぜひ、夕暮れ前から訪れて空の色の変化を楽しむことをお薦めします。
どのガイドブックにも紹介されている場所ですので、地図などはガイドブックをご覧になってください。
個人で行かれる場合は、市バスでも行くことができます。フィレンツェ駅側のバスターミナルのチケット売り場で、一人につき1回券(1ユーロ)を2枚購入します。2枚とは往復分を購入するためです。
チケットを購入したら、バスロータリー近くにあるマクドナルド辺りで、10番の表示があるバスを待ちましょう。これに乗れば、乗り換えなしで約20分ほどでミケランジェロ広場に到着します。
下車の目印としては、左手に大きな広場が見えれば、そこがミケランジェロ広場です。観光客もたくさん降りるので、分かるでしょう。帰りは13番の表示があるバスに乗れば、フィレンツェ駅に戻れます。なお、バスは20時ぐらいまでは15分~20分間隔で運転しています。
ちなみに、ベッキオ橋から歩いてミケランジェロ広場に行くこともできます。地元の方は歩いて登っている人も多く見られました。ただし、夜間は分かりにくいので、徒歩で行かれる場合は日中のみと考えてください。
フィレンツェはイタリアでも比較的に治安が良いとされています。また、日中から日没後しばらくは、観光客も多く訪れていますので、海外における夜景スポットとしては、安心して夜景観賞できるスポットと思われます。私が11月に訪れたときには日没時間の前後1時間は50人以上の観光客で賑わっていました。
しかし、日本の治安と比べると、当然劣ります。女性同士で観光バス以外で訪れることや、深夜に訪れることはお薦めしません。また、撮影に夢中になり、バックなどのスリにも十分にご注意下さいね。